■編集日記「命の限りを生きているホタル」 2001年6月


命の限りを生きているホタル
 ホタルが飛び交う季節になりました。ほのかな光を放ちながら、恋人を探しているなんてロマンチックですね。はかない命の限りを懸命に生きている姿は、じつに感動的です。
子どもの頃、父親に連れられてホタルを採りにいったことがあります。中沢町の建設省(現、国土交通省)近くの田んぼにです。当時は、東バイパスがなかったので、川崎方面を望むと、一面田んぼばかりでした。
「あっ!飛んだ」「こっちも飛んだ」といった具合に、ホタルがあっちにも、こっちにも飛び交っていて、本当に「ホタルこい」を歌いながら、捕まえたものです(そのまま持ち帰って、翌日には死なせてしまう罪な少年だった)。
昨年,長岡大手高校体育館隣の用水路にU字溝が埋められました。この場所は、本当に目立たないけれども、ホタルがいました。体育館の灯りのせいでしょうか、飛んでいる所を見たことはありません。草の葉に隠れながら、ひっそりと瞬いているホタルが、毎年、数匹確認できました。
でも、それも見られなくなりました。折角の卵も、地中で一生懸命に生きていた幼虫も、全て人間の手によって絶たれました。子孫を残すために、あと一年で羽ばたけるものもいたはずなの・・・。
年々、夜でも町の中が明るくなってきて、ホタルが住みにくくなっています。その上、中性洗剤による川の汚れや、化学肥料、農薬の使用により、ホタルのエサとなる貝類も減っています。
ホタルにとっては住みにくい環境ですが、まだまだホタルは生きています。光によるコミュニケーションを通じて、「命の大切さを」私たちに教えてくれます。
日暮れとともに、河辺を歩いてみませんか。意外な所で、会えるかもしれませんよ。ひっそりと生きているホタルに。そして、懐かしい子どもの頃のあなた自身に。




写真:2001年6月22日 町田町で撮影

2001年6月町田町の蛍



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